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重重ー中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の女性たち(第9展示室)

◆作品1◆
  • 重重ー中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の女性たち
 
日本軍「慰安婦」被害者で、1945年戦争が終わっても、朝鮮人として故国に帰ることができず、中国の痩せ地に取り残された被害者たちの実状をおさめた作品。
安世鴻はこの作業のために5年余年をかけて12名のハルモニたちを捜し歩いた。既に80歳を越えたおばあさんになった朝鮮人の日本軍「慰安婦」被害者のハルモニたちは、彼女たちのことを忘れずに訪ねて来た写真家・安世鴻にその恨(ハン)のこびりついた思いを溢した。そんなハルモニたちの姿を誠実にありのままカメラにおさめ、彼女たちが伝えたかった苦痛を写真の中に幾重にも重ねて表現した。
◆作品2◆
  • 私は慰安婦ではないーアジアの日本軍慰安婦被害者たち
     
◆作家紹介◆

1971年、韓国江原道生まれの写真家。 ドキュメンタリー写真家として、中国残留朝鮮人の日本軍性奴隷サバイバー・障が い者・人権問題など、社会的マイノリティーをテーマに写真を撮影、発表。特に日本 軍性奴隷被害については、東ティモール、インドネシア、フィリピンなど5か国・130 人以上の被害者に会って証言や写真を記録し、この問題を提起する活動を行う。 著書に『をのりこえるー「慰安婦」写真展中止事件と「表現の自由」』 (共著・岩波ブックレット973)、『重重:中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の物語』(大月書店)、『私は慰安婦ではない』(近刊、韓国語版) 他
◆「表現の不自由展・その後」に至るまで◆

2012年六月に予定されていた新宿ニコンサロンでの写真展「重重―中国に残された朝鮮人元日本軍『慰安婦』の女性たち」は、同年5月22日、ニコン側が「諸般の事情を総合的に考慮」とし今回の写真展だけでなく九月の大阪ニコンサロンでの展示のキャンセルまでも一方的に告げた。。それに対して実行委員会が東京地方裁判所に提出した仮処分申請が、6月22日に認められ、写真展は一転して予定通り開催されることになった。また、2019年「あいちトリエンナーレ2019」では、河村名古屋市長の発言を発端とし、右翼の脅迫と攻撃により展示がちゅうされ、後半の一週間展示が再開された。
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