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平和の少女像(第9展示室)
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◆作品紹介◆

本作の作品名は《平和の少女像》(正式名称は「平和の碑」。「慰安婦像」ではない)。「慰安婦」被害者の人権と名誉を回復するため在韓日本大使館前で20年間続いてk田水曜デモ1000回を記念し、当事者の意志と女性の人権の闘いを称え継承する追悼碑として市民団体が構想し市民の募金で建てられた。最大の特徴は、観る人と意思疎通できるようにしたこと。台座は低く、椅子に座ると目の高さが少女と同じになる。それは見事に成功し、人々の心を動かす公共美術となった。今や《平和の少女像》は戦争と性暴力をなくすための「記憶闘争」のシンボルとして、韓国各地を始め、世界各地に拡散している。

2012年、東京都美術館でのJAALA国際交流展でミニチュアが展示されたが、同館運営要綱に抵触するとして作家が知らな いまま4日目に撤去された。また、2019年「あいちトリエンナーレ2019」では、河村名古屋市長の発言を発端とし、右翼の脅迫と攻撃により展示がちゅうされ、後半の一週間展示が再開された。

製作年:     作品形態:彫刻   作家名:キム・ソギョン/キム・ウンソン

遠近を抱えてPartⅡ(第9展示室)
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◆作品紹介◆

本作は1975年から10年間ニューヨーク滞在中に制作され、1986年、富山県立近代美術館主催「86富山の美術」で展示され る。1993年、大浦は制作の意図を次のように語った。 「自分から外へ外へ拡散していく自分自身の肖像だろうと思うイマジネーションと、中へ中へと非常に収斂していく求心的 な天皇の空洞の部分、そういう天皇と拡散していくイマジネーションとしての自分、求心的な収斂していく天皇のイマジ ネーション、つくり上げられたイマジネーションとしての天皇と拡散する自分との二つの攻めぎあいの葛藤の中に、一つの 空間ができ上がるのではないかと思ったわけです。それをそのまま提出することで、画面の中に自分らしきものが表われるのではないかと思ったのです。」(大浦信行「自分自身の肖像画として―作家の立場から」、1993年6月6日、富山近代美術 館問題を考えるシンポジウム)

製作年:2019年 作品形態:映像 作家名:大浦信行

​重重―中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の女性たち(第9展示室)
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◆作品紹介◆

日本軍「慰安婦」被害者で、1945年戦争が終わっても、朝鮮人として故国に帰ることができず、中国の痩せ地に取り残された被害者たちの実状をおさめた作品。安世鴻はこの作業のために5年余年をかけて12名のハルモニたちを捜し歩いた。既に80歳を越えたおばあさんになった朝鮮人の日本軍「慰安婦」被害者のハルモニたちは、彼女たちのことを忘れずに訪ねて来た写真家・安世鴻にその恨(ハン)のこびりついた思いを溢した。そんなハルモニたちの姿を誠実にありのままカメラにおさめ、彼女たちが伝えたかった苦痛を写真の中に幾重にも重ねて表現した。

​製作年:    作品形態:写真  作家名:安世鴻 

併設展:壁を越えて―市民運動の記録(第10展示室)
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◆展示紹介◆

表現の自由を!市民たたかいの記録 2019年8月4日「表現の不自由展・その後」の突然の中止に、会場前に集まり抗議の声をあげた市民たち。表現の自由を守ろうと、再開めざして会場前で連日のスタンディング行動を続けました。そして会期最終1週間だけの限定再開。その後の大村知事リコール活動に反対し、偽造リコール署名を追及し、その中心人物である河村たかし名古屋市長の責任を問い続けています。この国の表現の自由を憂い、いま出来るのは声をあげ行動すること、ともに繋がりあうことと信じて活動してきた2年に及ぶ市民の活動の記録です。私たちはこれからも「表現の自由を守れ!」「歴史の改ざんを許さない!」と声をあげ続けます。「壁を越えて」をご覧ください。

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